
「介護が始まりました。」
この言葉を聞くと、多くの人は
「介護をどう乗り越えるか」に意識を向けます。
もちろん、それはとても大切なことです。
しかし、私がこれまで多くの家族と関わる中で感じてきたのは、
介護は決して一つの出来事ではないということです。
どういうこと?となったかもしれませんね。
介護は、人生の大きな節目が続いていく”始まり”でもあります。
介護が始まると、医療や介護サービスの選択、
住まいの見直し、家族との役割分担、お金の管理など、
多くの判断を求められます。
そして、その先には、看取り、お別れ、相続、家の整理、
そして残された家族の新しい生活が待っています。
簡単に書きますと。介護⇒終末⇒別れ⇒相続といった。
これらは、誰か特別な人だけに起こることではありません。
誰もが、いつかは向き合う、避けることができない人生の出来事です。
だからこそ、介護だけを切り離して考えてしまうと、
その後に訪れる出来事に対して、十分な準備ができず、
その都度慌ててしまうことがあります。
一方で、介護を人生全体の流れの中で捉えているご家族は、
「次には何が起こるだろう」という視点を持ちながら準備を進めています。
その結果、突然の出来事にも落ち着いて対応でき、
家族同士で大きな混乱が起こりにくくなります。
みなさんは、どうありたいですか?
未来を正確に予測することはできません。
しかし、「その先に何が待っているのか」
を知っているだけで、選択肢は増え、心の余裕も生まれます。
備えるとは、不安になることではありません。
安心して未来を迎えるための準備です。
私たちハートジョイントは、介護だけを学ぶのではなく、
その先に続く人生の出来事まで見据えながら、
一人ひとりが自分らしい選択をしていける力を育むことを大切にしています。
介護は、人生の終わりではありません。
これから訪れる大切な出来事に向き合うための「最初の一歩」です。
その一歩を、安心して踏み出せる人を、
一人でも増やしていきたいと思っています。
株式会社Heart Joint
代表取締役 迫田 智之
