
介護が始まる前にできる準備というと、
・介護保険について調べる。
・地域包括支援センターを知っておく。
・介護サービスについて調べる。
・お金について考える。
そんなことを思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
でも、もう一つ忘れてはいけない。
とても大切な準備があります。それは・・・
家族で、この先のことを話しておくことです。
「もし介護が必要になったら、どうしたい?」
「どこで暮らしたい?」
「私たち以外に頼れる人はいるのかな?」
「わたしたちができるこはなんだろう?」
「してほしくないと感じることはどんなこと?」
こうした話を、介護が必要になってからではなく、
元気なうちにしておく・・・それだけでも、
いざというときの家族の負担は変わってくるかもしれません。
大切なのは「同じ考えになること」ではない
ここで誤解してはいけないのは、
家族全員が同じ考えになる必要はないということです。
父と母。
兄と弟。
夫と妻。
それぞれ生きてきた環境も、価値観も違います。
だから、介護について考え方が違うのは当然です。
むしろ、
「違うことを前提に話し合える家族」
であることのほうが大切なのではないでしょうか。
ついお互いが自分の考えが正しいと譲らなくなり、
陥りがちな、どうすればお互いが納得できるのか?
という思考になってしまうと、終わりなき平行線と
なってしまうかも・・・
「私はこんな風にできたらいいなって思う」
「なるほど、あなたはそう考えるんだね」
「じゃあ、お母さん(お父さん)どうしたいのかな」
そんな会話ができれば、意見の違いは「対立」ではなく
「選択肢」になります。
介護は、家族の誰か一人が背負うものではありません。
家族みんなが、それぞれの立場から関わっていくものです。
だからこそ、介護が始まる前から
「大切なことだと認識をした会話を話せる関係」を
つくっておくことが、大切な備えになるのだと思います。
介護は、家族を壊すものではなく、家族を知るきっかけにもなる
介護が始まると、それまで見えていなかった家族の考え方や
価値観が見えてくることがあります。
だから私たちは、介護を「問題が起きてから解決するもの」
だけではなく、**「問題が起きる前から家族で考えておくもの」**
として捉えています。
揉めないために、完璧な答えを用意する必要はありません。
必要なのは、どれが正解かという答えを出すことよりも、
「どうしたいのか、みんなで話しておくこと」。
そして、
「違う意見を持っていても、一緒に考えられること」。
それが、これから始まる介護を、家族みんなで
乗り越えていくための最初の一歩なのかもしれません。
株式会社Heart Joint
代表取締役 迫田 智之