
先日書かせていただいた、私の母との何気ない会話から
気づかされた受け入れるという本当の意味
幻覚を見ている母の視えている世界を
私も視ようとして、母に深堀りをしていく質問を
投げかけながら会話をしていた際、
いつのまにかこちらの世界に母が戻ってきて
私の深堀り質問に対し、「そこまでじゃないの」と
母が笑ったことで気づかされました。
相手を知ろうと、純粋に関心を持つこと
ただそれだけですが、相手の世界を傷つけず
一緒に受け入れて会話を続けていくことで
もしかしたら母親の気持ちも収まっていったのかもしれません。
当時の私たち家族全員は、在宅介護と仕事との両立
その合間で進めていかなければならない事務的な作業など
予想を超える過酷さに、疲弊し、もし誰かが倒れたら
持ちこたえられないところまで追いつめられていました。
それでも踏ん張ろうとしていた私たちの視界は
気づかない内に狭まり、お互いのこうすべきに
固執していたように、あの頃を振り返るとそう感じます。
決して中が悪くもなく、協力し合っていましたが、
お互いがうまくかみ合っていなかったと思います。
母に対してだけでなく、お互いに
「どうして分かってくれないんだろう」
という状態になっていたと思います。
笑顔がなく、ただ一生懸命に立ち向かい続けている
悲壮感が漂う。そんな空気でした。
しかし、母とのこの一件で
私たちは、母の介護をどうしたいのか?
と立ち返るキッカケになりました。
三者三様ではありますが、共通していたことがありました。
それは「母に笑顔でいて欲しい」でした
みんな同じことをしたかったのに、
歯車がかみ合わないと不協和音を生んでしまう。
それはお互いにストレスを溜まり、押しつぶされてしまう。
ですが、私の視点の切り替わった後の、母との関係を見て
少しずつですが、家族にも伝播していきました。
そうすると負のスパイラル状態から、少しずつ復調の兆しを見せ
介護において発生するトラブルの数々も、
皆で乗り越えられるようになりました。
耐え凌いでいた状態から、乗り越えていると自覚できる状態
これは心の安定性が全く異なるのです。
言葉ではなかなかわかり辛いかもしれませんが、
間近で、その変化を体感することで、皆がきづき変わっていく。
頭だけの理解ではなく、最近の言葉でいうと「アハ」体験でしょうか。
いつしか母との会話で、いろんな時代に飛ぶ母の
ある意味時間旅行や、当時の話を聞けるチャンスと
私たちは、同級生にも、近所のお友達にも、同僚にだって
なっちゃいます。そして面白いのが、そんな状態の母が、
時間旅行に満足すると必ず、私たちの今の世界に戻ってくること。
これを当たり前のようにできる家族は
他の方々からすると、やはり珍しいようです。
でも、難しいことではありません。
ただ、何が見えているのかな?と純粋に関心を持つこと。
その状態からの会話をぜひ、試してみてください。
相手を受け入れるためには、まずアナタ自身から・・・
株式会社 Heart Joint
代表取締役 迫田 智之